先日、厚生労働省から昨年の日本人の平均寿命が男女ともに過去最大になった、と発表がありました。
男性が80.79歳で世界4位、女性が87.05歳で世界2位。
ちなみに世界1位は男女ともに香港でした。
医療技術の進歩と健康志向の相乗効果が平均寿命が延びている要因ではないか、とのことです。
このニュースを聞いて、『健康寿命』の現状が気になり調べてみました。
まず、健康寿命の定義です。
人の寿命において「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」。
そして、平成26年版の厚生労働白書によると平成22年時のデータは次の通りでした。
男性 平均寿命:79.55歳 健康寿命:70.42歳
女性 平均寿命:86.30歳 健康寿命:73.62歳
日本人は平均寿命・健康寿命ともに延びていて、今後も延びていく事が予想されています。
ここで注目したいのが、平均寿命と健康寿命の差です。
これは、簡単に言うと「不健康な期間」で男性で9.13年、女性で12.68年になっています。
この「不健康な期間」が平成13年と比べると男性で0.46年、女性で0.4年長くなっています。
つまり健康寿命よりも平均寿命の方が延び率が高く、
健康な期間も延びているが、不健康な期間も延びている状況です。
詳しい情報はコチラをどうぞ。
厚生労働省の平均寿命と健康寿命に関する資料です。
人間なるべく健康でいたいものです。
できることは何でしょう?
やはり、適切な食事、適切な睡眠、適切な運動でしょうか。
それと、身体的ストレス、精神的ストレスの対策も重要だと思います。
誰もが当たり前だと思う事を見つめなおし、自分流で続けることが、
健康寿命を延ばすことにつながるのかもしれません。
総合開会式は明日岡山県でありますが、
一足先に広島県が会場になっているサッカー競技が今日開幕しました。
大会に出場する選手の皆さん、今ある力を十分に発揮できるよう祈っています!
8月16日(火)~8月26日(金)は
実業団陸上チームの合宿にトレーナーとして帯同する為、休診致します。
ご不便をおかけ致しますが宜しくお願い致します。
なお、出張中でも電話はつながりますので、お気軽にお問合せ下さい。
寝苦しい夜が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
気象の変化が激しく体調が優れない方もいらっしゃると思います。
そこで、天気と痛みの関係を紹介します。
「雨が降る前は膝が痛い。」
「季節の変わり目は体調が悪い。」
などの話を耳にした事があると思います。
これら天気の変化で起こる症状は『気象病』と言われるものかもしれません。
気象病の代表的な症状には頭痛、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、メニエール病、喘息、めまい症、うつ病、じんましん、吐き気など、他にもたくさんの症状があります。
この中でも痛みは『天気痛』と呼ばれています。
詳しいメカニズムは解明されていませんが、気温・気圧の変化、特に低気温・低気圧の影響により自律神経の一つである交換神経が興奮することで痛みが現れるという考えがあります。
そして、交感神経が優位に働くと体の中では次の様な変化があります。
・交感神経優位 → 痛覚閾値の低下(痛みを感じやすくなる)→ 痛みに敏感になる
・交感神経優位 → 血管収縮 → 血流不足 → 疲労物質・発痛物質の蓄積 → 痛みが増強する
では、どうすればこの気象病を予防できるのか?
天気によるものだから自分では予防できないのではないか・・・
自律神経の乱れが気象病と深く関わっています。
自分の意志では支配できない自律神経ですが、調整はできるので『自律神経の調整』がキーポイントになると思います。
人は肉体的・精神的ストレスがかかると交感神経が優位になり、痛みに敏感になります。しかしながら、人間はストレスを感じることなく生活することは不可能ですのでストレスと上手くつきあいながら生活する事が必要になります。
体内時計の調整は手軽にできる方法の一つです。
睡眠を例にとります。
ご存知の通り睡眠は脳を休め整理整頓し、体を休め回復させる。とても大切な時間です。
必要な睡眠時間は人によってまちまちだと思いますので、就寝時間・起床時間を決めること。
休日に長く寝たい時にでも平日と同じ時間に起きて同じリズムを作ります。
眠たければ昼寝をすればいいのです。
そうすると月曜日の朝に同じリズムで起きることができるのでつらくありません。
とは言うものの急にリズムを作ることは難しいかと思います。
その場合はできるだけ就寝時間を早くすると良いそうです。
起床時間を遅くする場合は2時間まで!が良いそうです。
そうすると次の眠りのリズムに影響が少ないようです。
他にも適度な運動したり自分のライフスタイルに合わせてできる事を「続ける」ことが何よりも大事なことだと思います。
私もこれを機にストレスと上手に付き合えるよう日々の生活を見直してみます。
気象の変化と痛みの変化、そして簡単なカラダの調整法について紹介しました。
少しでも痛みの理解に繋げていただければ幸いです。